病気にならないように免疫力を高めようとよく耳にしますよね。
私達の身体は免疫機能が働いているおかげで、毎日元気に過ごせています。
一方、免疫力が弱まってしまうと風邪をひきやすくなったり、病気になりやすくなったり、
病気にかかった時に治りにくくなったり。
でも、そもそも免疫力とはいったい何でしょうか。
今回は、免疫力についての基本を紹介します。
目次
免疫とは
免疫とは、その名の通り疫病(病気)を免れることです。
だから、免疫力とは、疫病(病気)を免れる力のことですね。
実は、私達が済む地球上の空気の中には、たくさんの細菌やウイルスが飛んでいます。
そして息をする私達人間は、日々空気中の細菌やウイルスをたくさん吸い込んで生きているのです。
ご存じでしたか?
では空気はどのくらい清浄なのかをご存知ですか。
空気の清浄度
空気中の粒子や微生物がどの程度いるかは、アメリカ連邦規格と日本工業規格JIS、国際標準化機構のISOの清浄度によって評価できます。
これは、家を建てた時の室内の空気環境や、工場やオフィスの室内環境を適正にするための基準を設けるためです。
清浄度は、一定の体積中のある大きさ以上の塵埃の数から決まります。
アメリカ連邦規格が現在ではよく使われていて、具体的には、1フィートの立方中(28.3リットル)に0.5μmミクロン以上の粒子が何個あるかで表わされます。
1フィートとは、縦・横・高さが約30cmずつの範囲の広さのことです。
こちらの図がイメージしやすいでしょうか。
ミクロンとは恐ろしく小さい印象だと思いますが、どのくらいのサイズがご想像がつくでしょうか。
ミクロン=μm(マイクロメートル)で、1mm(ミリメートル)の千分の一の大きさです。
ミリメートルはわかりますよね。
1cm(センチメートル)は10mm(ミリメートル)です。
もうすこしわかりやすい例えをしましょう。
皆さんご存知のPM2.5。
大気汚染の数値かと思っている方が多いと思いますが、これ何かというと、2.5μm(マイクロメートル)以下の粒子のことをPM(Particulate Matter)2.5と定義しているのです。
ちなみに髪の毛の直径が80~100μmくらい、だからPM2.5はその30~40分の1くらいの小ささというわけです。
「PM2.5が大気中に~」というニュースは、「2.5μm以下のサイズの粒子が空気中にこのくらいいるよ」という意味です。
それが大気汚染として表現されているわけです。
さて話を戻しましょう。
清浄度のクラスは、
- 1フィートの立方中に0.5ミクロン以上の塵埃が100個以下:クラス100
- 1,000個以下:クラス1,000
- 10,000個以下:クラス10,000
こんなふうに、粒子のサイズと数でクラスが決まるわけです。
クラスが低くなるほど、空気はキレイということですね。
はいでは具体的に私達の生活環境がどのクラスに値しているのかをみてみましょう。
- 雲の上:クラス1,000程度
- 海の上:クラス10,000程度
- 手術室:クラス50,000程度
- 田園:クラス100,000程度
- 郊外:クラス400,000程度
- 事務所:クラス1,000,000程度
- 工場:クラス3,000,000程度
- 街中:クラス5,000,000程度
雲の上が桁違いの空気のよさ、次いで海の上、手術室はクラス50,000程度と、かなりの清潔度が要求されているのがわかります。
一方街中の汚さときたら…
交通量や人の多さにもよるのかもしれませんが、都会より田舎のほうが空気がキレイというのは数値からも明らかですね。
ちなみに、ご自宅で活躍されている空気清浄機。
どれだけの能力があるかご存知でしょうか。
6畳分とか8畳分とか、清浄できる部屋の広さで説明されることが多くないでしょうか。
肝心の、どの程度まで空気がキレイになるか、これが知りたいのですよね。
大手メーカーの人気空気清浄機はそれぞれこんな謳い文句で販売しています。
- 0.3μmの 粒子を99.97%以上捕集する
- 0.1μm以上の微粒子を99.97%除去
- PM2.5よりも細かい0.09μm以下の粒子まで捕獲
空気清浄機の大きさや性能によっても、それがどの広さまでに対応できるのかはまちまちだと思いますが…
99.97%とは、正直うそっぽい。
そんなわけで、空気清浄機の能力を調べる実験を見つけることができたので紹介します。
空気清浄機の能力
本当は、大手有名メーカーの性能評価を取り上げたかったのですが、粉塵測定をした結果を見つけることができたのはこちらの機種だけ。
アムウェイという企業のアトモスフィア空気清浄機 というもの。
出典:アムウェイホームページ「アトモスフィア空気清浄機 S」
まずは、アトモスフィア空気清浄機をつけない状態の部屋の粉塵測定を行いました。
クリーンレベルの測定結果は約130,000。
その後、アトモスフィア空気清浄機をつけました。
風量はMAX。
そのまま10分ほど稼働させた後に、また粉塵測定を行いました。
測定の結果は…
なんと20,000~25,000!!!(数回測定した結果がこの範囲内だったということ)
クラス13万からクラス2万~2万5千へ下がりました。
なんということでしょう!
さきほどのクラスの具体例と比較してみると、
クラス13万は「田園」と同レベル。
そこから「手術室」よりも空気中の粒子が除去されたということですね。
これは、購入を検討されているのなら、あって損はないでしょう。
空気中の菌・ウイルスとの共存
私は空気清浄機の能力や粉塵測定に関しては専門外なので詳しくはありません。
でも、免疫の弱い高齢の方や乳児が、本当は防げる風邪にかかったりしないよう、また例えば花粉症やハウスダストなどの影響を受けないよう、住環境を整備することは体にとっては良いことです。
最近の家はよくできていて、気密性がとっても高いです。
その反面、意識して換気しないと、外部から帰宅した際に持ち込んだ菌やウイルスなんかは、下手するとずっと室内にいることになります。
もちろん、その状態の中で暮らしていることは、身体に耐性ができるので、それはそれでよいとの考えもあります。
でも、部屋の中で感染症をうつしあったりなんてしない方がいいに決まっています。
空気清浄機を上手に使ったり、部屋の換気を定期的に行ったり、住環境はそんなふうに整えることが必要ですね。
さて、空気の清浄度についてちょっと熱くお話ししてしまいましたが、そもそも言いたかったことは、私達の生活している環境には塵や埃と一緒に細菌やウイルスがたくさんいるということ。
私たちは、普段からさまざまな菌やウイルスを吸い込んで生きているわけです。
でも細菌もウイルスも身体の中に毎日吸い込んでいるなんて大丈夫なのでしょうか?
体の中の悪い菌やウイルスに対抗するために働いているのが身体の免疫機能です。
免疫機能が菌やウイルスなどの異物に勝てる状態で機能できていれば、なんの病気にもかかりません。
例えば、毎日吸い込んでいる風邪の原因菌も、免疫の力が強ければ風邪の症状が出る前に撃退できてしまう。
菌やウイルスが原因となる病気については、すべての場合において、免疫のおかげで病気になる前になんとかなってるケースも多いです。
では、病気になってしまうのはどんな場合でしょうか。
不調になる原因
繰り返しますが、身体に害のある細菌やウイルスは、身体の中で悪さしないように免疫機能がせっせと働いて撃退してくれています。
でも、その免疫機能が力を発揮できないことがある。
それは、
- 細菌やウイルスの量が多すぎて、免疫機能の能力が追いつかない
- 寝不足や疲労で体の疲れがたまっていて、免疫機能が正常に働けない
こんな状態だったりすると、免疫機能のオーバーワーク。
体温を上げて血流を良く代謝を高めようとしたり、鼻水やくしゃみで病原微生物を外に出そうとする。
これが病気の症状ですね。
病気にかかって身体がだるくなるのは、病原微生物撃退に力を使っている最中だから、いつもまわしている力を、その他の動作に使える余裕なんてありませんよというサインです。
風邪やインフルエンザやノロウイルスをはじめとする感染症は、たいていが身体の免疫機能に任せておけば治ります。
気を付けなければならないのは、症状が重たい場合。
症状が重たいというのは、免疫機能が追いついておらず、体力が消耗している状態です。
この状態だと、高齢の方は合併症を発症しやすかったり、乳児の場合も体力に限界があるため、重篤になることもあります。
免疫は異物を攻撃・殺傷・排除して体を守る働き
そもそも免疫とは、身体に入ってきた異物を攻撃・殺傷・排除して体を守る働きのことです。
異物とは、
- 細菌
- ウイルス
- 塵やほこり
- 花粉
- 変質した自己細胞(がん細胞など)
これらのこと。
これも繰り返しになりますが、免疫力が高ければ、風邪やインフルエンザ、生活習慣病、がんなどの病気を予防することができます。
が、免疫のバランスが崩れると、アレルギーを起こしたり、がんなどを引き起こしてしまうのです。
免疫のバランス
免疫はバランスよく機能することで十分な力を発揮します。
具体的には身体のどんな機能のことを指すかというと、こんなイメージです。
出典:(公財)鳥取県保健事業団 事業団だより(第36号 2013年4月発行)
体内の免疫は、免疫細胞である白血球と、免疫物質であるサイトカインや抗体によって機能します。
これらの免疫機能をコントロールしているのが自律神経です。
場面場面によってどの程度の免疫力が必要なのかを判断してくれます。
自律神経のはたらき
自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類の神経のことをいいます。
この2つが生活のさまざまな場面に応じて働く強さを調整しています。
起きている時に強く働いているのが交感神経、
寝ている時に強く働いているのが副交感神経です。
交感神経はストレスがかかった時に働きます。
例えば、急いでいて焦っている時。
緊張してドキドキと心拍数が上がりますよね。
これは、緊張というストレスに対処するために、平常時よりも脳の活動を活発にしようとして血流を早める交感神経の命令です。
心臓は血液を全身に血液を流すための臓器で、心拍数が早くなれば血液の流れも速くなりますよね。
そして副交感神経。
これは、寝ている時や休息時・リラックスしている時に、体温を下げて血液の流れをゆっくりにしたりして、身体を「回復モード」にする神経です。
この2つが働く強さを上手にバランスをとってくれているから、私たちは心身ともに元気に生活できているのです。
なお、自律神経の強さのバランスが何らかの原因で乱れると、よく問題になる”うつ病”や”自律神経失調症”といった病気につながります。
ちなみに、この自律神経は(ある程度)コントロールできるとされています。
自律神経をコントロールしたい場面とは、例えば、
- スポーツ選手の試合本番、最高のパフォーマンスを発揮したいとき
- 会社で大事なプレゼンのとき
つまり、ここ一番の集中力を発揮して、最高のパフォーマンスを引き出したいときです。
方法の1つが呼吸法。
5秒くらい時間をかけて深く息を吸って、ゆっくり吐ききって…
これを何回か繰り返すと、呼吸が整って頭も冷静になれます。
ちなみに、スポーツ選手が「ゾーンに入る」という状態をよく聞きますが、これ理論的には、「交感神経と副交感神経が1:1の割合で完璧にバランスをとっている状態」とのこと。
当然、プロのスポーツ選手は、本番までに完璧な体調管理と自身の技も自信を持てるまで訓練を重ねてきています。
でも、メンタルのコントロールが上手でない選手は、本番で力を発揮できない。
ランキングが上位にいる選手ほどメンタルのコントロールが上手です。
それに倣って、本番にあがってしまう人や、ここぞという時に力を発揮できない、いわゆる本番に弱い人は、呼吸を試してみてはいかがでしょうか。
具体的な方法や効果は、マインドフルネスの記事でもご紹介していますのでご参考に。
免疫細胞のはたらき
では免疫細胞の話をもう少し詳しく。
自律神経にコントロールされている免疫細胞とは、白血球のことです。
白血球は血液の中にいて、常に全身をまわってパトロールしてくれています。
白血球にも種類があり、おなじ「外敵と戦う」役割がありますが、その方法や役割が異なります。
これ以上詳しくはお話ししませんが、白血球の分類はこんなかんじ。
難しい用語だけ軽くご説明しましょう。
貪食作用とは、その名のとおり「食べる」こと。
”異物”と判断したものを文字通り食べて(丸呑みして)消化酵素で分解します。
I型アレルギーとは、即時型アレルギーとも呼ばれ、花粉症やじんましんが代表とされるアレルギー症状のことです。
一度病原体が体に入ると、次に備えて抗体ができます。
で、2度目に同じ病原体がやってきたときに、それに対抗するために、ヒスタミンなどの化学物質が作られるのです。
この化学物質の影響でじんましんなどの症状が出てしまう。
アナフィラキシーショックと同様ですね。
免疫グロブリンはタンパク質の一種で、異物にとりついて排除する役割があります。
抗原提示作用とは、異物として取り込まれて分解される過程で、「ここが抗原だよ」と他の細胞に知らせるために一部を外に出す働きです。
抗原とは、病原体本体のことですね。
この働きで、T細胞なんかが抗原を見つけて、免疫作用をもっと強くするよう働きます。
このように、細胞単位の免疫機能が自律神経のバランスとともに日々がんばってくれているのです。
さてでは、この免疫機能が低下する原因をもう少し詳しく見てみましょう。
免疫機能が低下する原因
免疫機能が低下する原因はさまざまです。
大きくはこちら。
- ストレス
- 加齢
- 環境
- 食生活
- 生活習慣
- 抗生物質
ストレスによる免疫機能への影響はとても大きいと考えられています。
ストレスというと、メンタル的な意味合いで理解される方が多いのですが、身体が直接感じる疲労やケガ、季節のイベントやタイトなスケジュールによるストレスなどさまざまです。
ストレッサー
ストレスの原因となるものを専門的には「ストレッサー」と呼びます。
ストレッサーにはこのようなものがあげられます。
- 生理的ストレス:細菌・ウイルスなどの病原体、疲労、空腹、睡眠不足、ケガや病気
- 物理的ストレス:寒さ、暑さ、騒音
- 化学的ストレス:薬品、シックハウス
- 精神的ストレス:不幸な出来事、経済的不安、失業、転職、人間関係、子育て、進学
- 社会的ストレス:長時間労働、タイトなスケジュール、満員電車、季節のイベント
免疫機能は2つの自律神経のバランスで保たれているというお話しをしました。
例えば、長期間ストレスを感じ続ける環境にいたり、一時でも重いストレスを感じたりすると、交感神経と副交感神経の切り替えが上手にできなくなってしまいます。
交感神経と副交感神経は、活動時と休息時の身体のモードを切り替えるスイッチですから、これが上手くいかないということは、極端にいうと
- 休息したいときに眠たくならない
- 活動時に身体がだるい
そして自律神経は、免疫細胞・免疫物質をコントロールする働きもあるため、必要な時に免疫物質が作れない、免疫細胞が機能しないということになるわけですね。
加齢による免疫低下
さてそして加齢。
こちらはイメージがつくかと思いますが、年をとると身体の機能が低下しますよね。
風邪をひきやすくなったり、傷が治りにくかったり、腰やひざなどが悪くなったり…
それは免疫機能が衰えるからです。
環境の影響もわかりやすいと思います。
食品添加物って実は
食生活については、近年は加工食品が多いですよね。
加工食品には添加物が入っていることも多い。
添加物って何がいけないかというと、あれ全てが化学物質でできているからです。
化学物質は何でできているかというと、石油です。
石油は、本来身体に入ることを想定されていない物質ですよね。
「植物由来」だとか「無添加」だとか、そういうものが流行るようになったのは、石油を除去することによって体調が改善したという人が多いから。
食品のみならず、敏感な方は、直接肌に触れる服なども石油製品でないほうが調子が良いという人もいらっしゃる。
かといって、栄養バランスを保つためのサプリメント、あれのカプセルだって石油製品。
食生活を根本から改善するというのは案外大変なことかもしれません。
さて、食生活にも関連しますが、ストレッサーの一つである生活習慣。
多忙さからの不規則な睡眠時間や運動不足、喫煙、飲酒。
睡眠が短いことや運動不足、喫煙、飲酒がダメではなく、不規則なのがダメということです。
抗生物質にも注意
そして抗生物質について。
抗生物質とは抗生物薬として、細菌が原因となる病気への薬でよく使われます。
ご注意いただきたいのは、ウイルスが原因の病気には処方されませんよということ。
抗生物質の問題は、たくさん使うことで耐性菌ができてしまっていることです。
薬は用法・用量を守って正しく使いましょう
といいますよね。
これは、多く飲みすぎたり、飲む時間の間隔が短すぎたりすると身体に悪いから。
耐性菌の問題は、たくさん飲みすぎて薬が効かない状態になってしまっている人が多いということです。
これが免疫低下の要因になっているのです。
ちょっとした対策
これらのストレスが体の免疫機能の低下の原因になることをよく覚えておいてください。
いきなり、食生活を全面的に見直すとか、抗生物質を飲まないとか、それはちょっと極端ですが、
例えば、
- 1日1食は身体に良さそうなメニューを心がけてみる
- 通勤時の満員電車が辛いのであれば、少し早い時間の少しでも空いている電車にしてみる
- 職場や学校の人間関係がどうにも辛い時は、転職や転校も検討する(どうしても合わない人とは合わせる必要なし!距離を置くのが一番の薬です)
- 疲れていると感じたら、風邪をひきやすい状態になっているため、病原菌が入らないようマスクをするとか身体が冷えないようにする
- ストレス回避のため、自分の好きなことをする・考える時間を持つ
ほんの些細なことで良いと思います。
疲れや寝不足や人間関係の難しさは誰もが経験することです。
辛すぎる場合は、自律神経の乱れが原因の病気につながることもありますので注意が必要です。
でも、風邪やインフルエンザ、また生活習慣の乱れが原因でなる病気などの予防には、日々のちょっとしたストレス軽減は免疫力の低下を防ぎ、とっても効果がありますよ。
また、免疫力と関係するポジティブな気持ち。
これもぜひ意識してみると良いと思います。
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おわりに
免疫のお話しは予防医学の全てにリンクします。
私も子育てをしながら仕事をしてという生活が始まり、身体が自分が思っている以上に疲れていることに気づかされます。
仕事で大事なイベントがあったりした次の日は必ず高熱が出たり、年末や年度末などは決まって風邪をひくし、これまで経験がなかった胃腸炎にもなるしで…
眠いなとか、疲れたなとか、頭がいたいなとか、イライラするなとか、こういう症状をけっこう重たく感じたら「自律神経乱れてるわー」、「風邪もひきやすい状態だー」ということで、食事を消化の良いものにしてみたり、早めに寝るようにしたり気を付けるようにしています。
きっと、こんなふうな日々の意識で、あらゆるストレスをコントロールできるようになれば最強だなとも思います(笑)
それは一生かけても時間が足りないでしょうかね。
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